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多分、私より強い思いのあの手に恐怖している

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不意に訪れる喧噪に呼吸器の機能を奪われたり そんな浮世など蹴散らしてしまえ もし良かったら、清掃はわたくしが遣りますよ等と 口を吐いてしまったりしないように 細心の注意を払う。 汚い手が余計に汚れて見える。 激しい雨に打たれても 流れ落ちてゆかな…

限りなく近い掌と

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数え切れない群青が 腹を切り裂いて遠のいていく お前には合わぬ その 色彩 そう耳元で囁いて 流れ出る酸化した爪を 嘲笑い過ぎ去って 勘違い塗れ その 脳髄 あゝ、何とでも仰るが善い 見世物の真よ 唯 其れだけの 躰であること 狂気なるほど感じるのは我が…

軽く焼ききれば好いのであろう

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全てが遅い そう云う事ならば 分かっている。 去れど現実 零れて逝ったあの重みが ただ ただ 一本の紐に 掛かって降ろす事が出来ない。 まだ唄は唄える 目玉を青くして 表情の無くなった君の向こう側の 青い空に向って 叫ぶ。

もう 逢瀬に立てぬなど

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お逢いしたい人は もう既に逢う事の叶わぬ者と なった。 それでもあの海に向って歌うのだ。 「好い」と仰ってくれたこの声で 己の創作した歌を歌うのだ。そればかりはどうか どうか 叶わぬ事 ありませぬように。

全てのものに意味があるのか いや在る筈だ

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慎ましく生きております。 慎ましく嗚咽を漏らしております。 空が青く眼が染まる光景が広がる限りはこの目玉 失くすわけには行かぬのです。 人の根源 成り立ちを どうして愛せずにいられましょうか いのちがどれほどのものかと感じずにいられましょうか 如…

世を君が為に

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闇夜の不変の煌めきを君の傍に灯そう 煌めきと共に眼に映るは、美しい緑とハイウェイ 我が胸中の愛こそ、それのみと思えど、ただ、夢中の営み。 憂き世をコントロール。君の誘導灯に。 君の心理に叶うかな。 リモコンが在ったらいいのに たった一日だけでも…

踏む画 踏まれる画

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ジリジリ焼けて、肺は真っ黒。 肺どころか、他の臓器まで遣られる騒ぎ。 子宮は特に危なくて、床を作る機能も上手く働かない。 美味しくない。 先頃、何故かまた 私はうっぷんを叩きつけるが如く文章を書く。 落ちぶれの行き着く先。 彷徨ばかりして、求め…

空々しく潮らしい空

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痛い痛い、そう思い続け それでも信じようとして八百長を働く。 随分な仕打ちだ等と思い、惚け。 私が誘いに応じれば、他の場所に等行かないと、 そうまで思って車を走らせる。 ああ恐ろしい 私をまた欺くのか? そして何もなかったように微笑み言葉を掛け…

朝は来るだろう

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勝ち取りたいのもやまやま。 腹が痛いのも否めない。 月が白い鳥の羽に透かされて、朧ぼろげ。 酔い痴れ酔い痴れ過度の薬。 車内灯と戦う眼が血に塗れるよ。 染まって染まって宿にも入れぬ心。 白かった腕も浮かれ逝かれ。

懐疑的な情景

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閑散とした空に色付けてやろうじゃあないかと 手持ちの絵具を取り出して 苦悩 目玉から滴り落とした水で溶いて 意気揚々と筆を取って 浮き足 想像の庭には空もなし 想像の庭には色もなし それをひた隠す妄想も これまた空し 髄液漏らして崩れ落ちる体を 支え…

詳細が決まった僕の末

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あの娘の為に 摘んだ花は 次々と 見るも無惨に 散り口果てた 先の分からない恐怖の矛先を 一体何処へ向けているのか 嗚呼 不甲斐なし 不甲斐なし

ドッペルゲンガー

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ドッペルゲンガーと思わしき女の子に出会った。 あまりに色が同じで気が狂いそうだった。 知った苦い味がする。 私はその子の狂気じみた行動を容認した。 それを人は苦笑混じりに蔑視する。 それでも私はそのこの手を引き公園で遊ばせていた。 怪我をしたら…

最早最果て

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エチレンに曝したかのような 顔の造形の復旧は困難を極め 朝日と夕日の違いなども分からずに 人の形を模すだけに徹する 崩れた顔を隠す為の仮面は生活必需品となり 壊れては買い換える作業にもまた 先の優先順位をつける それでも目玉は青い空の色を吸い込…

ほぅら

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さも 見事であると 英雄と 称えては 磨り潰されるのがオチ

由比ヶ浜へ

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己の身を崖から突き落とす能力ばかり向上させる手の 何処に希望を手繰り寄せる力が在りましょうか

何も知らない

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掻き消えて行く生命を 見送ることしか出来ぬ手の 何が惜しかろう

そう、だから羨望せずには居られない。

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手にしたいものが沢山在り過ぎて途方も無い上果敢無いものと。 際どいルサンチマン。

麗しかろう人生

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涙腺が崩壊するほどの 生食を注ぎ込んでは プロラクチンを放出して あなたに笑顔を見せるのです 高カロリー食品を胃袋に詰め込んで そればかりを行うのです 僕は苦しくない 僕は苦しくなどない 僕は苦しんでなどいない 水晶体を歪ませて 聴覚皮質に爪を立て…

人も物も

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目には見えぬところから じわりじわりと傷ついて 朽ち 堕ちるのですnot only object but also human become bruised from point of being invisible,decay and fall.

私の考えは極めてクリアである。

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もう、既にそうなるともう、決まっていたと彼は言う。 こうなる運命であったと。 一目逢ったときから、お互いに同じ事を考えて同じ想いで断ち切った時点で確信だろう。 内蔵の位置が酷似していれば、目が合ったら最後なのは誰も否定できはしない。 彼も私も…

早々に開放された君へ

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追いかけてもいいか 否か その答えは淡い水の向こうへ 幾千もの花が咲き乱れ 四季のない春ばかりの丘に 奪われたうたかた

TA・WA・GO・TO

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突如 真っ黒な物体が ギラギラした刃物を 突きつけて くる 真っ黒に侵食され 旨く動かぬ体を必死に操作しながら 這い蹲った先の鏡に ギラギラを振り上げる真っ黒の姿を見る 紛れも無く そこに見た面は、紛れも無く 自分自身であった事。

ご用心 ご用心

uta

あんまりお空ばかり眺めていると 目玉が青く染まってしまってしまいますよ。

去れ遺骸、やれ遺骸

uta

今日は天気も悪くて雲がかかって 余計に神かかって 私罠にかかった。

読み飛ばしたほうがいいもの

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勝ち取りたいのもやまやま。 腹が痛いのも否めない。 月が白い鳥の羽に透かされて、朧ぼろげ。 酔い痴れ酔い痴れ過度の薬。 車内灯と戦う眼が血に塗れる。 染まって染まって床にも入れぬ心。 白かった腕も浮かれ逝かれ。

百鬼夜行

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部分的に口ずさんでは 意味なんざ皆無のC7主体のメロディを その辺にぶちまけて 弱ったな 便所にも行けぬ 台所にも発てぬ パナソニックのリモコンにすら 手が届かないわ。 何て、自業自得の憂いに ひたひた濡れる 大豆みたいな希望は 箸から逃亡してゆきま…

さぶたいとる

uta

熱が過ぎて 体が溶けだし 内蔵か透けたら 逃亡する他ないか

よく解らないとかいうこと

uta

聴覚をつくものも 視覚に入るもの 疎ましいだけで 意味が解らない 絡まりきって 解けません

美徳

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「死んで行くひとは美しい。 生きるという事。 生き残るという事。 それは、たいへん醜くて、 血の匂いのする、 きたならしい事のような気もする。」

危機管理

uta

今の世は やるほうよりやられるほうが 警戒をして 何とも 悲しいこと。 加害者へのしっぺ返し 悲劇だな いや、喜劇か