限りなく近い掌と

数え切れない群青が
腹を切り裂いて遠のいていく


お前には合わぬ その 色彩


そう耳元で囁いて
流れ出る酸化した爪を
嘲笑い過ぎ去って


勘違い塗れ その 脳髄


あゝ、何とでも仰るが善い
見世物の真よ


唯 其れだけの 躰であること
狂気なるほど感じるのは我が身なり


浅ましく立つ事儘ならぬ
脚を呪うだけよ