2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

幾度となく額を打ちつけてすら

儘ならぬ指先を 勝手気侭に切り裂いて 愛しかった秋風がニヤリホクソエミ 目玉を突き刺して引き返しては狙いを定め また視線を合わせ立つ君が溢れ出る赤が止まる事が無いといった腕も アスファルトでひしゃげたといった腕も 胃酸で焼け焦げているといった手…

多分、私より強い思いのあの手に恐怖している

uta

不意に訪れる喧噪に呼吸器の機能を奪われたり そんな浮世など蹴散らしてしまえ もし良かったら、清掃はわたくしが遣りますよ等と 口を吐いてしまったりしないように 細心の注意を払う。 汚い手が余計に汚れて見える。 激しい雨に打たれても 流れ落ちてゆかな…

浚うのは

限りなく近い掌と

uta

数え切れない群青が 腹を切り裂いて遠のいていく お前には合わぬ その 色彩 そう耳元で囁いて 流れ出る酸化した爪を 嘲笑い過ぎ去って 勘違い塗れ その 脳髄 あゝ、何とでも仰るが善い 見世物の真よ 唯 其れだけの 躰であること 狂気なるほど感じるのは我が…

全ては過ぎ去っていくのであろう